#信濃追分駅

    しなの鉄道に乗って追分へ

    しなの鉄道軽井沢駅から信濃追分駅まで乗ってみました

    しなの鉄道の軽井沢駅から追分駅まで、実際に乗車した模様をお送りします。
    すこーし「鉄」な部分もあるかも。

    では、行ってみよう!

    追分宿には、しなの鉄道に乗っていくのが一番便利

    しなの鉄道の軽井沢駅には、JR新幹線の改札口と同じフロアから入ることができます。
    しかし敢えて地上に降り、レトロな雰囲気のしなの鉄道専用駅舎から乗るのも楽しい。
    中にはカフェもあって、お茶を飲みながら発車時刻を待つこともできます。
    JR軽井沢駅の北口(旧軽井沢方面)1階の駅前広場を西に(駅を背にして左に)歩いたところにあります。

    草軽電鉄の電気機関車

    1967年まで軽井沢からはるばる山を越えて草津温泉まで行くことができた草軽電鉄の電気機関車が保存されています。
    他にはなさそうなL字型の車体と、架線までなんとか届いて電気を取ろうとしているように見える屋根の上のトロリーが面白い。
    そのユニークな車体に合わせつつ最小限の部材で済ませた形の雨よけも楽しい。
    軽井沢駅舎の前の方にあります。

    レトロな軽井沢駅舎

    白熱灯風の色合いでレトロ感が増している軽井沢駅舎内。
    テーブルの前に立っている駅員さんが改札をしてくれます。
    ちなみに、しなの鉄道が運行している地元の歓迎感満載の観光列車「ろくもん」に軽井沢駅から乗車する時は、この駅舎2階の貴賓室で発車時間まで待つことができます。
    ただし土足厳禁なので、ご注意を。

    台湾カラーの115系電車

    しなの鉄道の115系電車には標準の赤色ではなく、特別塗装の編成がいくつかあります。
    これは台湾の電車をイメージしたカラー。
    なんでも、どちらにも田中駅があるという縁で台湾鉄路管理局と友好協定を結んでいるそうで、その一環とのこと。

    115系電車の運転台

    115系電車の運転台は、アナログメーターが並び、
    ブレーキハンドルは運転手が持ってきて右の棒に差し込む方式など、
    昭和の頃がそのまま残っています。

    国鉄時代の雰囲気がそのまま残る車内

    天井の真ん中の列にあるつり革の形のレバーは通風口の開閉操作用。
    新型コロナの感染拡大以降、写真にある半開の位置とされていて、窓を開けなくても換気ができています。
    寒い冬の時期は助かります。

    あの頃あった、小さなテーブル

    昔は電車での旅行の時は、この小さなテーブルの上が飲み物、お菓子、ミカンなどでひしめきあっていたものです。

    ずっとそこにあるプレート

    電車の製造当時からずっと使われているようなプレート。

    浅間山を車窓から眺める

    中軽井沢駅を過ぎると、浅間山が近づいてきます。
    周囲が高かったり林の中だったりすることが多く、車窓から見えるのは時々ですが、見える度に大きくなってきます。

    信濃追分駅に到着

    浅間山が出迎えてくれます。
    信濃追分駅は浅間山のほぼ南に位置し、しなの鉄道沿線でも浅間山に最も近くなります。
    この先、小諸・長野方面に向かって電車に乗ると、数分で浅間山の全容を見られるビューポイントを通過します。

    信濃追分駅舎

    到着したホームから見た信濃追分駅舎。
    今は無人駅になっています。
    建物の右半分はしばらく前は雑誌の編集室がありました。

    下りホームから軽井沢駅の方向

    信濃追分駅の構内を下りホームから軽井沢駅の方向に見てみる。
    ゆったりした作り。
    向こう側には引き込み線があって、保線車両が止まっていることがあります。
    桜の木は例年5月連休頃に満開になります。

    標高955m

    下りホーム上の待合室。
    長野県内にある中央本線の富士見駅は標高955.2mらしいので、電車が走る駅では2番目の高さなのか?
    待合室にも手書きされた一枚板の駅名標が掲げられています。

    待合室内

    きれいに清掃されています。
    暖房などはないので冬の朝はこの中にいても冷えてくるのですが、地元の高校生は吹きさらしのホーム上で電車を待ちます。

    乗車駅証明書発行機

    下りホームからは直接外に出ることができます。
    出たところは町内循環バスの乗り場。
    追分宿、借宿などに行くことができます。
    ホームから出るところには改札などのようなものはありません。
    電車を降りる時は下りホームにある写真左のステンレスの箱に使用済みの切符を入れます。
    乗る時は跨線橋を渡って北側の駅舎内で切符を買うか、
    このオレンジの機械から発行される乗車駅証明書を降りる駅の改札口に出して精算することになります。

    キロポスト

    下りホームにあるキロポスト。
    7.2kmを示しているので、横川と軽井沢の間が廃線になり、しなの鉄道になった時に設置されたものと思われます。
    20数年を経て塗装がはげて、読みにくくなっています。

    キジの看板

    下りホームから跨線橋を渡り駅舎にやってくると、キジの看板が出迎えてくれます。

    追分駅は無人駅

    ホーム側駅舎に入る時に、壁の薄緑の箱に使用済みの切符を入れます。
    このアルミ引き戸が出口になっています。

    駅舎の建築は大正時代

    駅舎の建築は大正時代。2023年はちょうど100歳をむかえます。
    鉄道作家の宮脇俊三氏は旅情を誘われる駅と言っていたようです。
    長野側から延々と乗ってくると確かに、もうすぐで終点の軽井沢になるという気持ちになります。

    昔ながらの雰囲気が残る駅舎

    冬のイルミネーションは一見の価値あり。
    小さい駅の中の至るところに「信濃追分」の看板、標示があります。
    全部でいったいいくつあるだろう・・・

    赤いポスト

    駅の入口横にあるのは、郵便受けではなく「ポスト」。
    手紙を投函すると、ちゃんと送られます。
    駅から2分も歩けば郵便局がありますが、電車に乗る時にすぐ使えるポストがあるのはとても便利。

    駅舎内

    改札口はありません。
    左壁面にある自動券売機で切符を買ったら、正面のアルミ引き戸を開けてホームに向かいます。

    あたたかな気持ちになれる待合室

    待合室は地元の方の温かい心配りで飾られていて、ゆったり電車を待つことができます。

    乗車駅証明書発行機

    上りホームにも乗車駅証明書発行機があります。
    目立つオレンジのボディの隅に慎ましく付いている小さなボタンを押すと乗車駅証明書を出てきます。
    ちょうどワンマンバスの整理券のようなもの。

    ホームの待合室

    古びているが補強されていて、まだまだ使えます。
    名所案内のうち「追分原」にはどう案内すればよいか、地元の人も頭をひねりそう。

    上りホーム待合室の中

    冬に入ると、木のベンチの上の座布団が置かれます。
    たぶん地元の人が気遣ってくれたもの。
    凍えるような寒さの時にはありがたいです。

    しなの鉄道の新形式電車SR1系

    2020年に走り始めた、しなの鉄道の新形式電車SR1系。
    赤いのは普通電車用で、快速用の青い電車もあるが信濃追分駅には止まりません。
    昭和時代製の115系に比べると静かで揺れず、ドアも開閉ボタン付き自動で快適。
    ただ、115系の3両編成の列車がSR1系2両編成に置き換わっていくと、着席しにくくならないか不安。

    軽井沢方面に発車

    信濃追分駅を軽井沢方面に発車して振り返ってみたところ。
    右側に駅舎がみえます。
    SR1系は115系と違って前後の景色が見やすいですね。

    中軽井沢駅を発車

    SR1系上り電車が中軽井沢駅を発車した後で後ろを見たところです。
    後方は運転席側でも景色を見やすいです。

    基本情報

    名称
    信濃追分駅
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